イラク戦争が奪ったのは、メッシに憧れる少年の左脚と夢。
それでも彼は、明日を諦めない。荒廃した現実から生まれた、
一筋の光のような物語。
2009年、イラク戦争下のバグダッド。メッシに憧れる11歳の少年ハムディは、仲間たちと泥だらけのサッカーボールを日々追いかけていた。しかし、一瞬の爆撃に巻き込まれ、目覚めたときには、片足を失っていた。
夢も自由も奪われ、さらにアメリカの警備会社で通訳をする父を憎む者に家を焼かれてしまった一家は辺境の村へ逃れる。片足を理由に地元のサッカーチームから拒絶され、何もかもが変わってしまった世界で居場所を見失うハムディだったが、閉ざされた少年の心を両親の愛が動かし、もう一度夢を見るために一本の足でも立ち上がろうとする。しかし、戦争という無慈悲な現実はなおも容赦なく彼らに襲いかかる――。戦争に翻弄されながらも走り続ける少年と、彼を懸命に支える家族の姿は、希望さえも飲み込もうとする非情な現実のなかで、人間が生き抜くことの真の意味を我々に問いかける。
「作品情報」
サヒム・オマール・カリファ
アフマド・モハメド・アブドラ、ザフラー ・ガンドゥール、アセール・アデル
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