アル中、ヤク中、躁うつ病、ゲイ……
ニュー・オーリンズ随一の腕前を持ちながら、わずか43歳で早逝した天才ピアニスト、ジェイムズ・ブッカー。
才能に溢れ、薬物に溺れたピアニストの、誰も知らないノンフィクション。
ニュー・オーリンズ出身の偉大なアーティストは数多いが、日本において”ジェイムズ・ブッカー”の名前はあまり知ら
れていないのではないだろうか。あのドクター・ジョンにオルガンを教え、彼をして「ニュー・オーリンズが生んだ最高の黒人、ゲイ、ジャンキー、片目の
ピアノの天才」と言わしめた孤高の天才ピアニスト。クラシックからジャズ、R&B、ロックなどのジャンルを超えた超
絶テクニシャンであり、歌も達者なアーティストであるにもかかわらず、彼は薬物・アルコール中毒、同性愛、精神疾患
など、多くの問題を抱えた人物でもあった。奇人・奇行の噂は枚挙にいとまなく、入所歴もある正真正銘のダメ人間。だが、ひとたびピアノに向かえば、神がかったような圧倒的存在感を見せつける。その茶目っ気たっぷりなキャラク
ターからは破滅型人間に特有な悲壮感など微塵も感じられない。片目のハンデを逆手に取り、常にイキな眼帯を装
着したルックスも彼の愛すべきチャームポイントのひとつなのだ。
僅か43 歳という短い人生を故郷ニュー・オーリンズに捧げた、この知られざる伝説的ミュージシャンの生涯を、エモ
ーショナルな演奏シーンをふんだんに盛り込み紐解いていく、エキセントリックな音楽“ヒューマン”ドキュメンタリー。
「作品情報」
リリー・キーバー
ジェイムズ・ブッカー、ドクター・ジョン、ハリー・コニックJr.
公式サイト