さよならの先(38分【2作短編特集】)

さよならの先

自分の想いを伝えたい、二組の男女が織りなすオムニバス 

声優として、脚本家として、俳優として――。国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」のまる子役など、多くの人に愛されたTARAKOが生前に書き残した脚本『See you』。柿崎ゆうじ監督と舞台で共演した際、彼女は柿崎ゆうじ監督に「いつかこの作品を映画にしてほしい」と静かに願いを託した。その想いを胸に、柿崎監督は時を越えて本作の映画化を実現。一方、同時上映の『ここはどこ?』は、柿崎ゆうじ監督が自ら脚本を手がけたオリジナル作品で、見知らぬ街で迷う女性の姿を通して、「喪失」「再生」という普遍的なテーマを静かに描き出す。出演者には、TARAKO主宰の演劇ユニット・WAKUプロデュースの仲間たちが集い、TARAKOの言葉と温もりを感じられる作品となっている。 

『ここはどこ?』 (19分)
見知らぬ場所で目を覚ました翔子(嶋根すずな)は、ある違和感を覚える。どうやら、自分の姿は他人から見えていないようだったー。通行人にイタズラをしたり、タイプの男性に腕を組んでみたり、透明人間という特殊な状況に浮かる翔子だったが、次々とその場で巻き起こる鬱屈とした人間模様を目撃していく。誰にも自分の存在を気付いてもらえない、透明な時間の中で彼女は何を見つけられるのかーー。 

『See you』 (19分)
恋人を待つ青年・とおる(佐野貴之)の前に、見知らぬ女・聖子(あらたけめぐみ)が現れる。長い時間、恋人を待つとおるに「ひろみさんのこと、ずっと待ってるあなたを見てて…私もそんな恋がしてみたくなった」と呟く聖子。実は2人には大きな秘密があって…!?見えない境界を越えて出会った二人が、失われた時間と向き合い、「想い続ける」ということの意味を見つめていく−。静かな街中で始まる、優しくて切ない“再会”の物語。

【特別料金】
料金:一律 1,700円 (各種割引、優待券、共通券使用不可・無料招待券使用不可)

「作品情報」

柿崎ゆうじ

嶋根すずな、久保真優 、笹田優花

TARAKO

公式サイト