LGBTQ+が弾圧されるロシアで⽣まれたクィア・アーティスト、ジェナ。
家族にも、社会にも理解されなくても、それでも“⾃分”を諦めない。
痛みと苦しみの果てに、若き“⼥王”が誕⽣する──魂を揺さぶる 91 分間。
【STORY】
LGBTQ+ の活動や表現が法律で禁じられているロシアに突如現れたクィア・アーティスト、 21 歳のジェ ナ・マービン。首都モスクワから約 10,000 キロ離れた極寒の町で祖父母に育て
られたジェナは、幼い頃から 自身がクィアであると認識しており、小さな町ではその存在が暴力の標的となった。ロシアでは LGBTQ+ は 「存在しないもの」とされ、その当事者たちは
日々、差別と抑圧にさらされている。その痛みとトラウマを、ジェナはアートへと変えた。スキンヘッドにハイヒール、身体を締め上げるテープや有刺鉄線をまとい、“静かな叫び”とし
て無言のパフォーマンスを街に放つ。
やがて、ロシアによるウクライナ侵攻が勃発。反戦デモに参加したジェナは逮捕され、徴兵の危機にさらされる。
逮捕、嫌がらせ、社会からの排除――。それら全てを背負い、恐怖と絶望を超えた孤高のクイーンが誕生する。これは、痛みと美しさを纏ったひとりのアーティストによる、命をかけ
た表現の記録。
「作品情報」
アグニア・ガルダノヴァ
ジェナ・マービン
公式サイト