本作は戦時下の広島・呉を舞台に、⼤切なものを失いながらも前を向いて⽣きる⼥性、すずを描いた珠⽟のアニメーション映画。
公開当初は63館でのスタートながら、戦時中の広島・呉を舞台に描かれるかけがえのない日常とその中で紡がれる小さな幸せが共感と感動を呼び、累計動員数は210万人、興行収入27億円を突破、累計484館で上映される社会現象となりました。
さらに、アニメーション映画としては異例となる日本映画賞を次々と受賞。その評価は海を越え、国際的な映画祭でも高く評価されました。
あれから9年。
時は流れても変わらず心に残り続ける物語が、期間限定で劇場の大スクリーンによみがえります。
【Story】
どこにでもある毎日のくらし。昭和20年、広島・呉。わたしはここで生きている。
すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。
昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。
だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、何度もの空襲に襲われる。庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰してゆく。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。
そして、昭和20(1945)年の夏がやってきた――。
「作品情報」
片渕須直
のん、細谷佳正、小野大輔
公式サイト