© : Illustrated by Laurent Pons / TROIKA
チャップリン自らが脚本、制作、監督、主演を手掛け、彼の最高傑作の1本とも言われる『黄金狂時代』。黒澤明監督や淀川長治氏が絶賛し、生前ベスト映画に挙げたことでも知られる本作は、ゴールドラッシュ時代のアラスカを舞台に繰り広げるスラップスティックコメディで、100年前の1925年6月26日にロサンゼルスのグローマンズ・エジプシャン・シアターで初めて上映されました。その後1942年には音声効果、音楽、ナレーションを収録した「トーキー版」がチャップリン自身の手によって再制作され、同年の第15回アカデミー賞で2部門にノミネートされています。以来トーキー版(1942年版)が決定版として上映・放送されてきましたが、この度の上映では、オリジナルである「サイレント版」(1925年版)が、初上映からちょうど100周年を迎える記念すべき日に、映像の4K修復とアメリカの指揮者・作曲家であるティモシー・ブロック氏によるスコアの復元・編曲を経て、戦後初めてスクリーンに蘇ります。
「作品情報」
チャールズ・チャップリン
チャールズ・チャップリン、ジョージア・ヘイル、マック・スウェイン